マラケシュ➖世界遺産の真ん中に泊まる
サハラ砂漠までの中継地点。旧市街が世界遺産に登録されているマラケシュに泊まるなら、それはもう絶対リヤド。リヤドとは旧邸宅の外観、レイアウトをほぼそのままに改築してホテル・・・というか日本でいうところの民宿のようなスタイルのアコモデーション。
団体パックツアーに参加の場合なら、新市街の一般的なホテルを利用することがほとんど。しかし個人旅行でマラケシュに来たのなら、どっぷりと世界遺産に浸れる旧市街に滞在して正解。
リヤドの一般的料金は100DH(約1,200円)〜と相当に安いな。
とはいえ、欠点もある。
世界遺産の真ん中に安く宿泊できるリヤドの欠点といえば、
1玄関の開け閉めを自分で行うリヤドではいちいち鍵を持って外出しなくてはならない
2路地裏のそのまたさらに裏だったりして分かりにくい
3トイレ・バスが共同だったりする。ガスの調子によってはお湯切れになって慌てる
・・・くらいなもの。それさえ我慢できれば、日本に、いや世界の中でもあまり例をみない非日常空間の中でリーズナブルに過ごせる。
そんなリヤドに泊まってみたく、いろいろ調べているうち、日本人オーナーの一軒を発見。こんなところにも日本人はいるんですねぇ、しかもリヤドのオーナー。初めての、しかも日本語も英語もあまり通じない土地&秩序がよくわからない場所では助かります。
今回泊まったのは一泊300DH(約3600円)の部屋。安く泊まるなら共同部屋(写真下。右側ドアの奥にベッドが見える部屋)というのもあるのだけど、取材旅行ということもあり機材があるので今回は個室を選択。因みにこちらの共同部屋は男女一緒。
で、そのリヤドがあるのはジャマ・エル・フナ広場から徒歩数分の絶好のロケーション。市場を抜けて宿に行く途中の道はすでに人の洪水状態。
その広場、昼と夜のギャップがスゴイ。夜にはあれだけ人で溢れていたスークも広場も、朝になると全く人の気配なし。ただただ広い空き地が広がっているだけという、間延びした光景。
ギャップといえば、当初あまりの人の多さを見て「部屋はうるさいのか?!」なんて思ったりもしたのだけど、それがまったく静か。路地を一本隔てただけなのに、市場の喧騒が嘘のように静か。なんでだろう。
車もバイクもほとんどなし、店から流れてくる音楽もない。ただただ人の営みと流れがある、そんなシンプルなスーク(市場)だからなのだとと想像。
静寂の中、リヤドの天井の明かり取りからの光が落ちてくるラウンジで、ミントティーを飲んでまったり過ごしたりなんかするのがても贅沢に感じたり・・・。
ところで市場。
とてもたくさん人が毎日毎日こうしてやってくるというのだけど、なにをしているのでしょうか?
一目で外国人観光客とわかる人々以外、殆どの人が手ぶら。もしくは生活必需品のみ購入。
つまり無駄なものは買わない。ただただ広場にやってきて大道芸を見物したり、安い屋台でタジンを食べたりと、そんな感じ。だけどなんだかみんな楽しそうだし、幸福度数高そうだし。
その昔ここで公開処刑が行われていたのは遠い昔。今はピースな広場になりました。
#TurkishAirlines #BEAMSLIGHTS #モロッコ #直行便で行けないその先の場所
撮影:中島正男
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